どうも、釣り人の有馬です。
昨日(2018年6月23日)釣りに出かけたので、その記録を残しておきたいと思います。今回は、釣果的には微妙でしたが、最後に熊を見かけてしまったので、詳細を最後に書いておきたいと思います。
新緑と渇水
6月も中盤を過ぎ、ここ西和賀町の景色も緑が濃くなっています。昨日の支流では、下の写真のように新緑がかなり綺麗でした。
ただ、梅雨に突入したものの、それから雨があまり降らず大抵の支流では渇水ぎみです。
今回の支流も渇水傾向で、場所によっては、流れがほぼなくプールのような状態の場所もありました。魚の活性は高いと思いますが、渇水になってしまうと警戒心が更に強くなるので釣行の難易度は上がります。
ということで、今回は厳しい釣行となりました。
釣り場の選択
今回は、もともと別の支流で釣りをしようと予定していましたが、行ってみると入渓地点に車がすでにありました。釣り人かは、断定できませんでしたが、その可能性が高いので予定変更を余儀なくされました。
そして、選んだのが今回の支流です。
渇水ぎみですが、他の支流よりはマシかなと思い選択しました。
当初予定の支流からは、距離が結構あるので、釣り開始が10時頃からとなってしまいました。しかも、渇水傾向で、天候は晴天、気温は最高気温25.5℃の夏日と渓流ルアーフィッシングとしては、厳しい条件です。
水温は、13℃程度とこれだけが、まあまあな条件です。
1尾目の岩魚
釣り始めてから、20~30分程度経過したあたりでしょうか、やっと1尾目を釣り上げることができました。
こんなポイントです。
最初は、ミノーで攻めていましたが、反応がいまいちだったのでスピナーに変更していました。
そして、用水路からの落ち込みの左脇にキャストし、流れから出ないようなスピードでリーリングしていると岩魚が掛かってくれました。
サイズは20cm程度と大きくはないですが、その渓流での1尾目は、魚の付き場や活性具合を想像するのに大切な指標となります。
今回の場合は、ここまでしないと釣れないと判断し、この後は、岸ぎりぎりや、障害物のぎりぎりにキャストするようにしました。
2尾目の岩魚
2尾目の岩魚は、写真のような倒木の下が深みになっているポイントで釣れました。
流れ込みにキャストし、流れにルアーをのせて木の下を通してくるイメージでスピナーを操作しました。このとき、たまにリーリングを止めてレンジを下げたりして深みから魚を出してくる感じでコントロールして、やっと釣れました。
サイズが15cmくらいだったので、写真は撮っていません。
3尾目の岩魚
3尾目の岩魚はミノーのダウンストリームで釣れました。
ポイントの写真を撮り忘れてしまったので、今回は魚の写真だけです。
チャラ瀬が続き、カーブにより少しだけ流れが淀み、少しだけ深くなっているポイントでした。
その淀みの、ぎりぎり対岸側へキャストし、やっと岩魚が掛かってくれました。
本当に魚が喰いやすいところにルアーを入れないと喰ってくれない感じでした。
暑さと歩き疲れで、だんだんキャスト精度も落ちてきてしまっていたので、なかなかに厳しかったです。
4尾目の岩魚
3尾目を釣ってから30、40分程度、上流に進みましたが、まったく当たりがなくなってしまったので今日は、もう終了しようと考えていました。
でも、ここまで歩いて(片道1.5~2kmくらい)釣果が3尾、しかも小物ばかりと納得がいっていなかったで、キャスト練習のつもりで、釣り下ることにしました。
釣り上がってきた場所で、ほとんどのポイントにルアーを通したつもりになっているので、釣果の期待はほとんどしていませんでした。
しかし、
釣り下って10分程度で、25cm程度の良型岩魚が釣れてくれました。
引きも強く印象的な釣果となりました。
ポイントです。
写真は、左側が上流側となっています。
写真中央よりやや右側の草が生い茂り、少し影になっているポイントがあります。草に引っかけるつもりで、ぎりぎりにキャストし流心あたりでギラリと光り、そのすぐ後にヒットしました。
やはり、渇水で魚も警戒心が強く木などの障害物となる場所に隠れているようです。
そのわりには、一回釣り上がっているので、人の気配は感じたはずですが。
まぁ、釣れたので、狙いが良かったということにしておきます。
そして、熊に会う
4尾目のヒットで、これは帰りも期待できるかなと思いましたが、結局釣れず入渓地点のあたりまで戻ってきていました。
終了前にもう1尾追加したいと欲を出し、集中していた時でした。
なんとなく10~15m先に何か動く気配を感じ、そちらを見てみると
熊。
あちらも、こちらを確認して、次の瞬間には逃げてくれたので無事でした。
サイズ的には、1mちょっとでしょうか、おそらく少し成長した子熊だと思いました。今まで、4回くらい熊を見かけましたが、比較的やせ型な熊のように感じました。
時間は、午後1時頃の最高気温に到達したあたりでした。熊も暑くなり川遊びでもしていたのかもしれません。
そして、熊が逃げることを確認してから、こちらも静かに退散することにしました。おそらく5秒ほどの出来事ですが、濃密な記憶となっています。
装備について
熊に会ったその時の装備について書いておきます。
写真のように、フィッシングベストに結構響く音がする熊鈴を付けていました。
やはり、渓流釣りだと歩いている時は、音が出ていますが釣り始めると無音に近い状態になってしまいます。
あと、今回の場所は、民家もそれなりに近い入渓地点なので、僕の方も完全に油断していました。渓流の奥の方は注意しますが、それなりにひらけた場所だと想像力がなくなってしまいます。
釣りをしている時も音が出るように、写真のような腕に付けるタイプの鈴が効果的かもしれません。
今回は、していませんでしたが。
あとは、以前から思っていたのですが、熊スプレーは持っておくと安心だなと思いました。それなりに値段はしますが、今年は購入しようと現在物色中です。
場所について
釣行場所を正確に書くことはあまりしたくありませんが、今回は情報共有のために位置を記載しておきます。
西和賀町沢内(にしわがまちさわうち)の前郷(まえごう)地区にある真昼温泉から、500mくらい山側に進み、田んぼに入る道を降りたところが入渓地点です。
田んぼがあることと、それなりに有名な支流なので人はそれなりに入っていると思いますが、たまに熊が現われるようです。
注意しましょう。
今まで熊に会った時の傾向
普通の感覚だと、森や渓流の奥に行くほど遭遇確率は上がると思いますが、僕がこれまでに会った時は、すべて民家にそれなりに近い場所でした。
今まで4回見かけましたが、その2回は和賀川本流です。しかも、赤沢ダム付近ではなく、人が普通に暮らしている区間でです。
時間も、朝、夕ではなく正午付近。
なので、和賀川本流でも熊鈴は付けて移動したほうが安全です。本流の場合は、川の広さもあるので1つのポイントで粘る場合もあるかと思いますが、ときどき辺りを見回し、鈴も鳴らしておきましょう。
また、川の場合、川の音で鈴の音がかき消されている可能性もあるので過信は禁物だと思います。
子熊の場合、不注意な個体も多く、これが遭遇する原因になっていると考えています。
ということで、釣りで西和賀町を訪れる場合は、全域で熊との遭遇可能性があるということを頭に入れておきましょう。
山菜を採る場合も、車から近いので大丈夫と過信せず、鈴やラジオなどを携帯しておいたほうが良いと思います。
下のリンクが、環境省のクマ類出没対応マニュアルです。読んでおいて損はないと思います。
きちんとゴミを持ち帰り、なるべく自然に影響がないような釣りを心掛けていきたいものです。