どうも、釣り人の有馬です。
僕は、岩手県西和賀町(にしわがまち)を流れる和賀川(わがかわ)水系をメインフィールドにして、ルアーフィッシングを楽しんでいるわけですが、常に西和賀町にいるのではなく、平日は仕事の都合で別の場所にいます。
で、金曜の夜に西和賀町に帰ってきて、土曜と日曜に釣りというのが、このシーズンのパターンなのですが、夜に帰ってくるので正直、川の状態がわからないんですよね。
一応、天気予報をチェックして、いつ雨が降ったから、あの支流が良いかなとか感覚で釣行ポイントを選んでいました。
でも、実際行ってみると思った通りにはいかないわけですよ。
水量が多かったり、少なかったり。
ダメだと思って、別の支流へ移動すると今度は先客がとか。
だから、以前から川にカメラ付けて監視できたらなとか、誰かTwitterとかで毎日、川の写真貼ってくれないかなとか思っていたわけです。
そこで、頼りになるのがGoogle先生です。
たしか「水位」とかで調べたと思います。
そして、見つけたわけです。
使えそうなデータを。
川の防災情報
もう活用している方も多いかもしれませんが、国土交通省が出している川の防災情報で水位を確認することができます。
僕のメインフィールドの場合は、和賀川本流で新町(しんまち)という地区が観測地点になっています。
おそらく、この写真のそれなりに近くだとは思います。
たぶん。
で、大事なのが、このデータは防災のためにあるということです。
この後、釣りのためにデータを使用していきますが、防災のためのデータであるということを忘れずに。
ちなみに、和賀川本流の場合、水位1.65mが水防団待機水位、水位1.7mで、はん濫注意水位となっています。
はん濫注意水位に達すると、これから危険度が増すから、準備なりしといてねということです。
僕が調べた感じだと、2011年6月24日に4.6mとなっていました。
これは、かなりヤバイやつです。
その時の写真は、ありませんでしたが、増水時に撮った写真があったので比較してみましょう。
これが、2016年7月23日に撮った釣り日和の和賀川本流(弁天地区)です。
この時の水位が、-0.7m。
次に、増水時の写真です。上の写真に写っている橋の上から撮っています。
この時の水位が0.2m。
実は、この写真は、これでも増水が落ち着いてきた写真です。
前日は、なんと水位が3.8m!
これは、あと少し雨が降ったらマジでヤバイやつだなと思った記憶があります。
なので、次の日に写真を撮っておいたのだと思います。
今、役に立ちました。
さて、ここまでが本来の使用方法なのですが、ここから釣り人目線でいきたいと思います。
ちなみに、ぱっと見-0.7mと-0.6mを並べると、そんなに大した変化には見えませんが、この10cmが釣りでは結構影響してきます。
過去の水位
現在の水位はわかりましたが、この数値がどのくらいなのかという基準が必要になってきます。
これをうまく使用するには、過去のデータ情報と、自分の持っている釣りの記憶が重要になってくるわけです。
これがわかれば、この季節で、このくらいの水位が釣りやすいだろうと予想がたてられます。
そこで、国土交通省が出している水分水質データベースがとても役に立ちます。
僕は、ここ最近このデータと自分の持っている過去の写真、そして自分のYoutube動画で水位を確認していました。
ある程度は、答えが出ましたが、今年実際に釣りをする中でもっと精度が上がる可能性があるので、まだお試しのデータとして読んでください。
ちなみに、これは和賀川本流の水位と釣りについてのデータなので、他の河川では使えません。
こんな感じでデータをとっていくと、他の河川でも何かわかるかもという感じでお願いします。
和賀川本流の水位と釣りやすさの関係
今回この記事を書くにあたって、水分水質データベースからグラフなどを作成してみましたが、まずは僕が和賀川本流で釣りやすいと思う水位を発表したいと思います。
まぁ、ざっくりいうと、-0.4mあたりから-0.75mあたりまでが釣りやすいと思います。
正直、1ポイントで釣りをしているわけではないので、ざっくりとした結果になります。例えば、水位-0.75mの時に、流れがかなり緩くなっているポイントは水位-0.4mだと絶好調だったりするわけです。
とりあえず、同じ撮影ポイントでの変化を見てみましょう。
比較のため、さきほどの写真をもう一度登場させます。
水位+0.2mです。
水位-0.28mです。
水位-0.54mです。
ちなみに、すべてその日の11時のデータを採用しています。写真を撮った時間は、それぞれ違いますが、撮影した時間を平均すると11時あたりになってくると思っています。
下2枚の写真は、4~5月頃に撮ったものなので雪代により、濁りが入っています。
データを使用すると、あるポイントの水位は想像できるようになるのですが、水質については正直わかりません。それが、難しいところです。
なので、おすすめした-0.4mあたりから-0.75mあたりでも、前日までの天候や気温の変化などで水質は変わってきます。
それじゃ、あまり役に立たないよと思う方もいるかもしれませんが、データをとっていくと、このポイントはこの水位がいいとか傾向はつかめるので、釣行日は、どこかで水質を実際に見てから、コンディションの良いポイントに直行できます。
特に、大雨で増水してから、平水に戻っていく最中は大物も釣れやすいので、データをまとめていくと出しやすいポイントが予想できるようになると僕は思っています。
今シーズンで、データと釣果の精度を上げていきたいと思っています。
過去3シーズンを振り返る
最後に過去3シーズンのグラフを貼っておきます。
グラフは、2016年~2018年の3月から9月末までの期間で作成しました。で、一日の平均水位のデータがあったりなかったりだったので、11時の水位データを採用しました。
ここは、大分悩んだポイントではありますが、僕が写真を撮った時間は平均すると11時頃だろうと予想したことと、雪代を考えると午後の場合、異常に水位が高くでてくると予想されたので、水位が安定してそうな11時を採用することにしました。
2016年のグラフです。
2017年のグラフです。
2018年のグラフです。
こちらが、数値です。
パッと見だと、何も感じない方もいるかもしれません。
そうなんですよ、グラフにして何か強烈にわかるかなと期待しましたがそれ程でもなかったのです。
しかし、よく見ていくとわかってくることもあります。
僕が一番感じたのが、和賀川本流で釣りになりそうな入り口を知ることです。
例えば、2016年だと4月下旬から和賀川本流で釣果が出たはずです。
で、当時の写真です。
2016年4月23日。
この時の水位は-0.45mで、やや水位が高い状態ですが、やや高いおかげで尺岩魚を2尾釣り上げることができました。
次が、2016年5月15日。
5月中旬の写真は、かなり釣り日和といった雰囲気です。
この時の水位が、-0.55m。
続いて2017年も見てみましょう。
グラフからいくと、5月の中旬から下旬が入り口かなと思います。
当時の釣行記録を見ると、やはりこのあたりから本流での釣りをスタートしていました。
2017年5月28日の写真です。
この時の水位は-0.65m。
瀬でも釣りやすくなってくる水位です。
5月の和賀川本流釣行の動画です。
今、見ても良い水位です。
待ち遠しいですねぇ。
最後は、2018年シーズンです。
グラフの感じだと5月下旬から6月上旬が入り口と予想できます。
実際の写真です。
2018年5月27日です。この日の水位は-0.69m。
この水位なら和賀川本流でも、全体的に釣りがしやすいと思える水位です。
こちらが、2018年5月の釣行動画です。
だんだんと広めの河川を選んで釣りをしていることがわかります。
そして、6月は和賀川本流での釣行が多くなっています。
釣果もかなり出やすくなる季節です。
かなり長くなりましたが、データを使用すると、釣行予想が立てやすくなることはわかりました。
これなら、分析に時間がかかってもやる価値はあると思います。