どうも、釣り人の有馬です。

今回は、2019年渓流シーズンで使用していたスピニングロッド、スミスのインターボロンXX(IBXX-56SD)について書いていきたいと思います。

購入した理由

まずは、購入理由ですが、単純に胴調子気味で柔らか目のロッドが欲しかったからです。
なぜ、胴調子気味のロッドが欲しくなったかというと、2018年シーズンに予備としてスミスのマジカルトラウトを購入したのですが、これが良く曲がって楽しかったんですよね。
2万円タックル_1

詳細は、以前の記事「2万円以下(中古)でそろえる渓流ルアーフィッシングタックル」で確認できます。

で、2018年シーズンが終了してから、胴調子気味の5~5.3ftあたりのロッドを物色していました。
しかし、現代はトゥイッチ前提のシャキっとしたロッドが主流で、探すのに苦労していました。そんなわけで、グラスロッドかなと思って探してはいましたが、グラスロッドだと5~6万円くらいで、なかなか手を出せずにいました。

ちなみに、マジカルトラウトをメインで使用すればいいじゃないかと思われた方もいるかもしれませんが、対応ルアーウェイトが1~5gということで、7gのスプーンを使用する僕にとっては、もう少しパワーが欲しいところでした。

なので、柔らか目で且つ、7gくらいまでのルアーがキャスト出来て、できればバットはそこそこのパワー、そんなロッドを探していました。

そんな感じでネットで探していましたが、たしか中古釣り具店のサイトでとにかくトラウトロッドをしらみつぶしに探していたところ、このIBXX-56SDの在庫があり、いいんじゃないかと購入希望ランク上位に浮上してきました。

まぁ、ただ5.6ftなのが引っ掛かっていましたが、状態の良い中古が2万円ちょっとだったので購入してみました。
IBXX-56SDグリップ部
IBXX-56SDグリップ部2
IBXX-56SDリールシート

ロッドの特徴

特徴としては、胴調子気味で柔らか目なロッドです。
最初に振ってみた時に、これよこれって思いましたね。グリップあたりまで、曲がっている感触。それでいて、グニャグニャ過ぎない程よい硬さ。
IBXX-56SDルアーウェイト

おそらく、バリバリのトゥイッチングをやりたい人には、かなり扱いにくいロッドだと思います。
なので、ミノーだけではなくスプーンやスピナーも使用して、流れを読みながらじっくり釣りたい方におすすめのロッドになります。トゥイッチというよりは、レンジをキープさせるのに向いている感じです。

また、良く曲がるので魚とのファイトが楽しいのが魅力です。小型の魚でも、結構楽しめます。バット部分はそれなりにパワーがあるので、尺物でも楽しみながらファイトが可能です。主導権をある程度、魚に与える感じという感じですかね。
ロッドの曲がり2
ロッドの曲がり1

上の写真のように、かなり根本に近い部分から曲がっています。瞬間を捉えると、ボキっと折れてしまいそうに見えますが、そんなに弱くはありません。

一つだけ気になっているのが、グリップ部の長さですが、これは慣れでしょうね。
持った時

上の写真のように、手首のボタンをしていないと、キャスト時に気になることがあります。これが、原因で秋には、取り回しが良いモデルも購入しました。そちらは、グリップ部分が短いですが、トゥイッチ系のロッドで、それなりにシャキっとしているので、中間くらいのロッドがあればなぁと思ったりもしています。

YouTube動画

写真と文字だけでは、わかりにくいので動画にしてみました。


28秒あたりまでが、外観の動画になります。まずは、室内にて。お次は、川をバックにリールも装着して撮影してみました。

29秒~45秒あたりが、ロッドの曲がりを撮ったシーンになります。ルアーを付けない状態で、ただただ振ってみました。ロッドの根本に近い位置まで曲がっているのがわかるかと思います。

46秒~1分55秒あたりが、キャストシーンになります。最初が、後ろ姿。近距離キャストなので、かなり力を抜いたキャストです。というか、結構反発力を殺しています。そうすることによって、近距離キャストも可能になります。その次が、手元シーンになり、オーバーヘッド、サイド、バックハンドとキャストしているシーンになります。このロッドは、柔らか目なのできちんと曲げて反発力を使ってキャストすると簡単にロングキャストができます。
コツとしては、とにかく力まないことだと思います。力むと、華麗に上方向に飛んでいったりします。未だに僕もやらかし、自分にガッカリしていたりします。

1分56秒~3分8秒あたりが、この動画の肝になります。動画では、「流れを読める感度」とテキスト表示し、その後ダウンの釣りを3シーン収録しています。説明がないとなんだかわからないかもしれませんが、このロッドは特にダウンの釣りで、威力を発揮すると思っています。今まで使用してきたロッドの中で一番、水中の流れの状態を高解像度でわかるロッドだと思っています。これは、言葉だけでは伝わらないと思うので、気になった方は是非入手して試してみてください。それしか言えません。マジで、ダウンの釣りで感動しました。

3分9秒からは、良型を釣っているシーンになります。このロッドは、曲がる支点が後ろの方になるため、魚がルアーを喰う際に違和感を少し遅らせて、バラシを軽減できているように感じます。まぁ、もちろんゼロではありませんが、がっぷりとルアーを喰ってくることが多くなったように思います。

まとめ

このロッドは、ミノーのトゥイッチだけではなく、スプーンやスピナーを駆使して、流れを読みながら釣りたい方におすすめのロッドになります。

ダウンでの水中感覚の解像度は、かなり高く、気になる方には是非手に取ってもらいたいロッドです。

最後に少し残念な報告ですが、現在このロッドは新品で購入することは難しくなっているようです。検索で出てくるところは、だいたいが在庫なしといった感じです。手にしたい方は、状態の良い中古が出てくるのを待つか、実店舗を回って探すしかないのかなと思っています。トゥイッチの時代に、なかなか販売数を伸ばせるロッドだとは思えないので、今後も新品の入手は厳しいのかなと思っています。


トゥイッチ方向に傾いたトレンドが、アクション少な目なスローな釣りや、トゥイッチを使用しないレンジとスピードコントロールに重点を置いた側にも傾いてくればいいなと個人的には思ったりしています。今の状態では、選択肢が少ないので。
20190406使用タックル
20190413スピニングタックル