どうも、釣り人の有馬です。

いよいよ2020年最終日です。
何度も書きますが、今年は新型コロナに翻弄された1年でした。それでも何とか釣りに出かけて、渓魚に出会うことができました。

そして、今年最後に書く内容は「トゥイッチング」についてです。
正直、自分の中でも消化しきれていない状態なので、だいぶ自信はありません。
でも、数年ぶりに向き合った、この釣り方について書いていきたいと思います。

ミノー

まず、トゥイッチングをメインで行う釣りの際は、イトウクラフトの蝦夷を使用していました。
イトウクラフト蝦夷

サイズは、50Sで場所により、TYPE-Ⅱや1stなども使用していました。
ドリフトの釣りでは、D-コンタクト、トゥイッチングの釣りでは、蝦夷というような使い方をしていました。

ここ数年は、秋のヤマメ釣りにはスプーンを多用していましたが、お盆のあたりにイトウクラフトのメーカーサイトにあるFROM FIELDというコンテンツを読んでいるうちに、トゥイッチングの釣りがしたくなりました。
というか、読んでいるうちに、今までとは違ったイメージを持つことが出来ました。

で、すぐに蝦夷を購入し川へ向かったわけです。

ここ数年はドリフトコントロール系の釣り方を多用してきたので、ヒラ打ち系のトゥイッチングは久々でした。

でも、別の釣り方をしていたからこそ、トゥイッチングの別の側面が見えてきたような気がしています。

YouTube動画

それでは、ミノーのトゥイッチングによる実釣動画です。
2020年9月26日の釣行での1シーンから作成した動画になります。


釣行記録に書いたように、この日は難しそうな日だったので、サイズは関係なく1尾釣り上げるという目標でした。
しかし、結果的には秋色の尺ヤマメ。
釣り上げるまで、6投のキャストを要しましたが、僕の中では正に2020シーズンの総括となりました。

その6投

それでは、釣り上げるまでの6投に焦点を当てたいと思います。
狙っていたのは、こんなポイントです。
秋ヤマメのポイント
右岸は護岸壁になっていて、そのキワ(黄色の部分)はやや深くなっています。そして、その上には木の枝。魚がとどまるには良い場所だと思いました。もちろん、狙うのはその周辺です。

9月ということで、ルアーを通すコースも外せないなと思っていました。
1投1投が重要になります。

1投目。
秋ヤマメポイント_1投目
外せないなと思っていたわけですが、1投目は風に流され、枝に直撃(黄色の×部分)。運良く枝にフッキングすることはなかったので、ポイントに立ち入ることなく回収することができました。

2投目。
秋ヤマメポイント_2投目
そこそこ狙っていたコースを通しましたが、無反応。

3投目。
秋ヤマメポイント_3投目
気分を変えて、覆い被さる枝の下を狙ってキャスト。アップクロスのコースをとりましたが、魚の気配は無し。

4投目。
秋ヤマメポイント_4投目
ややダウンクロスのコースを選択。
こちらも無反応。

5投目。
秋ヤマメポイント_5投目
2投目とやや同じあたりに着水。ただ、2投目より護岸壁に近い位置に着水したため、木の枝が覆い被さったその下に近い位置を通すことができました。
ここで、魚の姿を発見。
ただ、木の枝の下に隠れてしまったように見えました。

6投目。
秋ヤマメポイント_6投目
さらに上流側へ着水。
5投目より、ミノーの動く幅に注意し、トゥイッチング。
ラインスラックを抑えながらリーリングし、時折リーリング速度の変化で喰わせの間を作っていたつもりです。

すると、ヒット。
ヒットの瞬間は見えていました。しかも、良型。
ドラグはジリジリと音を立てます。
途中ラインを巻かれてしまいましたが、無事にネットイン。
尺山女魚_20200926
目測でも尺ヤマメと判断できました。

数年前との違い

真剣にトゥイッチングと向き合って、まだそれほど経っていませんが、数年前のトゥイッチングとは別のものになったと思っています。

以前は、着水後ほぼすぐにロッドをパシパシ。とにかくロッドを動かして、ミノーのヒラ打ちを行っていました。
それでも、盛期には魚が釣れたわけです。

しかし、時代と共に単純なパシパシ動作だけでは、どうも結果が出ないなと思い始めていました。何より、秋に本当に釣れない。

そんな中、ドリフトコントロール系の釣りやミノー以外での釣りを実践するようになりました。ここ数年、釣った数ではそこまでの変化は無いかもしれませんが、確実に「釣った」と思える場面が増えてきました。

そんな中で、トゥイッチングと向き合ってみました。

すると、今まで気にもしていなかった、トゥイッチの幅、ラインスラックによるトゥイッチの変化、ロッドワークによるレンジ移動の状況、リーリングでのコントロールなどに気付くことができました。

とりあえず、今のところはフワッとした感覚ですが、来シーズンはもっと血肉にしていきたいと思っています。
おそらくその流れの中で、バルサミノーも出てくるのかなと感じています。

それにしても、釣りとは奥深いものです。
入れば入っただけ、まだ奥がある。釣りが出来なくなるまでに、どれくらい掘り下げていけるのか。
そんなことを考えていた年末です。

それでは、次の年で。