どうも、釣り人の有馬です。

数年前から自作ミノーで釣りをしたいなと考え、ルアーケースに自作ミノーを入れる想像だけしていました。
ルアーワレット_20210926

しかし、考えているだけで、一向に手を動かすことをしてきませんでした。

そして、2022年。
やっと、手を動かし始めましたので、その経過を書いていきたいと思います。

この記事を書いている時点で、初回のミノーは完成しています。

正直、残念な結果です。
記事として残しておくのも、恥ずかしいというのが本音です。

しかし、失敗の過程も公開しておいた方が、同じくルアー作りに挑戦してみたい方にはいいかもなと思っていました。

なんせ、ネットで探すと結構熟練した方の成果物ばかり目についてしまい、簡単に作れるような錯覚を覚えてしまいます。
しまいには、失敗作なんて作った日には、自分はポンコツ確定じゃないかなんて思ったりします。

情報があるということは、作り方については、それほど悩まず、ただただマネすれば物が完成するのですが、やっぱり本質は目で見えていないところにあったりするわけです。

とにかく、僕としては、ミノー作りは簡単ではないなというのが、今の感想です。
失敗して当然と思ってスタートした方が、挫折することなく楽しんでミノー作りに没頭できるのかもしれません。

前置きが少し長くなりましたので、本題に入りますか。

構想

自作ミノー作りで最初の関門だったのが、作り方をわかっていないということでした。
最初は、ネットの情報だけで作ろうと考えていましたが、情報が多すぎて正直溺れかけていました。

なので、1冊だけ本を購入し、その順序を参考にしようと思いました。
ハンドメイドルアーの世界
購入したのが、「ハンドメイドルアーの世界」という本です。
ハンドメイドルアーの本は、それほど世の中に無いらしく、やたらと高騰している本もありました。この本は、平成9年発行と記載されているので、1997年の本です。中古で、1000~1500円くらいの価格で購入したと記憶しています。

ピンポイントでトラウトミノーの作り方はありませんが、色々な種類のルアーの作り方が載っているので最初に購入するには、良い本かもしれません。

これで、作り方は本の通りでOKなわけですが、次の関門が現われてきました。
それが、エアブラシを使用した塗装です。
物自体持っていないし、塗装ブース的な強めの換気も必要になります。作業自体は、換気扇のあるスペースを確保していますが、塗装となると話が変わってきます。

これは、敷居が高いなと思ったので、沈み方やレンジキープ力でそれなりに納得のいくサンプルが完成するまでは、バルサのナチュラルカラーにアルミテープを貼るだけにしようと考えました。

アルミテープを貼っただけでも、ピカピカ光ってくれるので、釣果は出るはずです。
こんな感じで、作り方としては、塗装の工程をすっ飛ばすことにしました。


で、ミノーの構想について。
僕の釣り方は、基本ヘビーシンキングでの釣り方なので、自作ミノーもヘビーとまではいかなくても、シンキングを作ろうと思っていました。

まず、第1段として4g~4.5gで50mmのシンキングミノーがいいかなと。
そして、向かい風でもそれなりに飛んでくれるミノーがいいなと。


材料の購入

実は、バルサシート、ステンレスワイヤー、アルミテープ、タングステンウェイト、サーキットボードについては以前購入していました。
ルアー作成材料

購入すれば、さすがに手を動かすだろうと思っていましたが、手を付けずに半年以上は寝かせてしまいました。
なんか、忙しさにかまけていたわけですよ。


ということで、材料についてはそれなりに用意できていたので、手持ちの工具でディッピング(コーティング)前までチャレンジしてみることにしました。

ディッピングについては、セルロール系とウレタン系があると本に書いてありましたが、あまり理解出来ていなかったので、まずは、バルサを削ってワイヤーとウエイトを入れるところまでやってみて、形になりそうなら、どちらかを購入しようと考えていました。

そこまでの工程を経験して、自分に向いていなそうと思ったら、さっさと諦めようと考えたわけです。
なんといっても、ハンドメイドミノーは市販されていますからね。
で、プラスチックミノーでも正直十分ですからね、僕的には。

ミノー作りスタート


ここからやっと製作風景です。

まず最初に、ルアーの形やワイヤー、ウエイトの位置を紙に書きました。設計図ってやつですね。
そして、透明の薄い塩ビ板にミノーの形を書いて切り出します。

それをテンプレートとして、バルサシートに書き写していきます。
自作ミノー1回目_1
バルサシートは、4mm厚を使用しています。
トラウトミノーだと、このあたりの厚さがいいとどこかで見て、4mm厚のバルサシートを選んだような気がします。
何と言っても、バルサシートを購入したのが、半年以上前ですからね。その時の気持ちなんかも忘れてしまいました。


80mm幅のバルサシートで、今回の形の場合は、4つ分切り出すことができます。
これを、カッターナイフでカットします。
自作ミノー1回目_2
せっかく隣り合わせで切り出したので、番号を振ることにしました。
今回は、ボールペンが近くにあったので使用しましたが、後の工程でにじんだりするので、水性ペンを使用するのがベターかと。

これを、両面テープで貼り合わせます。
自作ミノー1回目_3
で、全体的に削っていきます。
自作ミノー1回目_4
段々、ミノーらしくなってきました。
ただ今回は、横から見た絵しか準備していなかったため、立体状態になったときカッターの入れ方に迷いが生じました。

迷わないためにも、上側、下側には線を引いて、カッターを入れた方がスムーズだと思います。
立体的なミノーがイメージ出来ていれば、補助線がなくてもいけるかもしれませんが、そこまでいくには、何個か作ってみる必要があると思います。

僕は、この時、立体イメージがなかったので、何となくカッターを入れていました。


あとは、紙やすりで整えていきます。
自作ミノー1回目_5
この時は、400番と1000番の紙やすりしか持っていなかったので、400番を使用していました。
100番台後半で粗削りをして、400番で整えるのが作業的にスムーズかもしれません。

写真の上側が、両面テープで貼り合わせた直後で、下がカッターで削り、紙やすりで整えた後です。
サラサラで気持ちがいい状態です。
ここまでの作業は、わりと好きかもしれないと思っていました。


で、4つ全て削り終わりました。
自作ミノー1回目_6
自作ミノー1回目_7
すべて同じテンプレートで描いて切り出しましたが、個性が出ました。
しかも、50mmのミノーだったはずが、この時点で53mm程度になっていました。

テンプレートのサイズがまずかったようです。
ただ、ここまできたので、なんとか完成させるぞと気持ちは盛り上がってきていました。
なので、この時点でセルロールセメントをネットで注文しました。


ということで、今回はここまでです。