どうも、釣り人の有馬です。
2021年の最終日から始めたミノー作り。
2022年1月15日あたりに、初回製作分が完了したのですが、結果は散々でした。
その時の、製作過程がこちらです。
3月の渓流解禁に間に合うように、塗装を省いた簡略ミノーの完成を目標にしていますが、1回の製作が10日以上掛かるということが分かったので、すぐに2回目の製作に取り掛かりました。
構想
初回製作では、同じ形で、同じウェイト構成のミノーを4個製作しました。
当初は、ウェイトを少し変えて、重心による泳ぎの違いなどを確認したいと目論んでいましたが、ワイヤーフレーム製作だったり、ウェイト穴の加工だったり、全てで苦戦して違いを確認するなんてムリな状況でした。
結果的には、同じものを作ったはずが、全て違う重量。
そして、違う沈み方に泳ぎ。
ある意味では、少しずつずれた寸法が結果に現れるということを実感し、勉強になりました。
とにかく、ある程度の製作精度を維持しないと、同じ外観でも泳ぎ方に個性が生まれてしまうようなので、今回も練習と思い数は作ることにしました。
作る種類は、2種類が良いかなと思っていました。
1種類目が、前回と同じType1というモデルです。前回は、横からの絵は描いていたのでバルサを切り出すところまでは良かったのですが、立体のイメージが出来ていなかったため、形を整える際に迷いが生じました。
なので、今見ると変な形だなと思ってしまうわけです。
ということで、今回は立体イメージをもって製作してみることにしました。
2種類目は、ヘビーシンキングを目標にしたモデルです。
キャスト良し、沈みのスピード良しのミノーを製作してみたいなと思ったので、これをType2にしようかなと。
バルサ切り出し
ここから、製作スタートです。
まずは、バルサシートにテンプレートを使用して形を写します。
Type1が、上から3と4番目。
Type2が、上から1と2と5番目です。
どちらも50mmの予定でしたが、テンプレートの精度が悪くこの時点でType1は52mm程度はありました。
まぁ、今思えばそうなのですが、その時はとにかく前に進みたかったので、特に気にしていませんでした。
削り
カッターを使用して、バルサシートから切り出し、両面テープで貼り合わせました。
ここからカッターで削っていきます。
全体的に、前回より細身になっています。
サンディング
ある程度削ったら、サンディング(ヤスリ掛け)を行います。
最初は、150番の紙ヤスリで粗めに削り、大体イメージしている形になってきたら、400番の紙ヤスリで整えました。
ここまでくると、サラサラになっていて、しかも手は乾燥しているため、うっかりテーブルから落としてしまうことがありました。
気を付けたいところです。
そして、両面テープを剥がします。
結構ガッチリと粘着しているため、今のところカッターを入れてゆっくりと剥がすようにしています。
正直、内側のバルサが少し削れてしまいます。場合によっては、外側に傷を付けたりしてしまいます。
何気に難しいなと思っている工程です。
ワイヤーフレーム、ウェイト入れ
細いドライバーとラジオペンチを使用して、ステンレス線を曲げ、ワイヤーフレームを製作します。
そして、バルサ材にワイヤーフレームとウェイト用の穴を掘り、入れます。
同じものを作っているはずなのに、同じサイズの仕上がりになりません。
そして、瞬間接着剤で接着します。
特に、左側のType2の一番下のミノーがリップ取り付けでワイヤーフレームが邪魔になりそうだなと思っていました。
とはいえ、接着してしまったので、このまま進みます。
ディッピング、アルミテープ貼り
僕が現在製作しているミノーは、塗装を省いた簡略ミノーなので、ここから参考にならない作り方になります。
まずは、セルロースセメントでディッピングです。
とにかく、表面がカチカチになるまでドブ漬けを行います。
今回は、10回ディッピングした後にアルミテープを貼り、更にディッピングを行いました。
参考にならないポイントなので、あまり触れずにいきたいと思います。
最終的には、16回ディッピングしました。
1日2回やる日や、1日1回の日もあるのでディッピングだけで、最低10日は掛かります。
なので、この間に次の製作をスタートすると効率が良さそうです。
で、終わった時は、バリというか塗膜が付着しているので、取り除いていきます。
ディッピングの時に、爪楊枝などで取り除いておくと良いと本で読んだ記憶がありますが、面倒くさがってやっていない状態です。
リップ取り付け
ディッピング後は1日程度乾燥させて、リップ取り付けに入りました。
まずは、リップ作りです。
製作といっても、サーキットボードから切り出し、ヤスリ掛けしただけです。
ヤスリ掛けでカスが飛ぶため、掃除機を手元に置いて、少し削っては吸い取り、少し削っては吸い取りを繰り返していました。
あとは、作業中は基本マスクをして、換気扇を回しっぱなしにしています。
それでも、カスの吸い込みはゼロではないでしょうね。
どう考えても、健康には良くないと思うので、更に改善が必要そうです。
初回製作時は、ヤスリ掛けは車庫で行っていましたが、真冬で手がかじかむので家の中でなんとかやろうと思っています。
寒さには、勝てません。
で、ミノーにリップのスペースを掘り、2液タイプの接着材で接着します。
あと、リップの角度は、紙に角度を書いて、そこを目安に掘り込んでいるつもりですが、うまくいきません。なので、結局は目分量になります。
しかも、今回は差し込んだ際、ワイヤーフレームに接触するので、リップを加工してなんとか取り付けを行いました。
やはり、色々と精度が低いのです。
精度が低いということは、どこかで調整が必要になり、時間も労力も掛かるということです。
なので、精度を上げることが必要です。
完成
精度は悪かったですが、なんとか形にはなりました。
正直、写真を載せたくはないのですが、流れを説明するには写真が必要でして。
左がType2で、右がType1です。
この後、風呂場でスイムテストをしてみることにしました。
前回は、シンキングの予定がまさかのフローティングだったりと散々でしたので、期待より不安の方が大きかったのが事実です。
ヘビーシンキングの予定でフローティングだと、メンタルダメージが半端ないなと思っていたので、ドキドキしていました。
スイムテスト結果
まずは、前回失敗だったType1からスイムテストを行ってみました。
ちなみに、スイムテストといっても、風呂場でのテストなので沈み方と、ある特定のスピードでの泳ぎのチェックです。
なので、真実は現場の流れの中で泳がせてみないと分からないわけです。
でも、今は真冬のため、このテストが限界です。さてと、結果です。
【Type1.05】
リップ③、リップ角度約45°、絵具カラー、ウェイト4.2g
シンキング系で、泳ぎはバタついている感じ
【Type1.06】
スローシンキング系で、Type1.05よりバタつきが抑えられた泳ぎ
ギリギリ使えるかも
ということで、Type1のリベンジは、成功とまではいきませんが、失敗ではないと思っています。
たぶん、立体イメージが大事だったんだと思うんですよ。
横から見ると、そこまで変化はありません。
で、前方から見るとこんな感じ。
少しだけ、市販されているミノーの形に近付いた感じです。
とはいえ、この横に市販品を置いて比較すると、目も当てられないというのが現状ではあります。
しかし、前回よりは改善できました。
そして、続いてType2です。
【Type2.01】
リップ③、リップ角度約30°、ナチュラルバルサカラー、ウェイト4.8g
ヘビーシンキング系で、結構安定した泳ぎ
【Type2.02】
リップ③、リップ角度約40°、絵具カラー、ウェイト4.8g
ヘビーシンキング系で、やや派手な泳ぎ、レンジキープ力は弱いかも
【Type2.03】
リップ②、リップ角度約35°、ナチュラルバルサカラー、ウェイト4.8g
シンキング~ヘビーシンキング系で、スローだと泳がないかも
ということで、ワイヤーフレーム組み込みの時点で、アイの位置が大丈夫かなと心配していましたが、思ったより結果良好でした。
Type2.01は、現場で確認してみたいなと思うレベルです。
この結果で、わりと安定しているウェイト構成というのが少しわかりました。
良い兆しです。これをヒントに、改善を進めてより良いミノーに仕上げていきたいと思います。
あとは、Type1については一旦終了して、ウェイトや位置を検討していきたいなと思っています。
段々ハマってきた感じです。