どうも、釣り人の有馬です。
今回は、数回釣行したことがある和賀川水系のとある渓流に行き、まだ行ったことのない上流部を目指すはずでした。
しかし、トラブル発生。
皆さま、自然の中では気を付けましょうというお話です。
2022年5月25日
天候は、一日中晴れ。
最高気温27℃と暑い日でした。
この日は、午前中だけの予定で入渓。
5月上旬に釣行した渓流で、その時は途中から雪代の影響で濁りが出てきたので引き返しました。
なので、今回はまだ見ていない上流部を探る予定でした。
5月下旬に来るのも初めてでしたし。
実釣
渓流に到着したのが8時50分頃。
そこから着替えをして、入渓。
5月上旬に来た時には、まだ植物も出始めの状態で渓流の見通しが良かったのですが、今回はさすがに草木が成長していて、ところどころ見通しが悪い状態でした。
熊との遭遇も考えられたので、必要以上に熊鈴を鳴らしていました。
1尾目のイワナ
結構伸びた植物をかき分けながら渓流に到着。
入渓しようと思いましたが、すぐ良さげなポイントを発見。
なので、入渓(水に入る)前に試しの1投。
魚が釣れそうなコースを通しているとヒット。
渓流を見た時は、減水しているので厳しい釣りになるかと思っていましたが、ラッキーな釣果でした。
この1尾で、今日は良い釣りが出来るのかなと期待が持てました。
良型イワナ?
1尾目で期待が持てたわけですが、その後30分くらいは、まったくダメな時間が続いていました。
魚は反応しているのですが、小物が多く、喰ってくるまではいかないといったところでした。
そんな中、こんなポイントにて。
すると、結構な数の魚影。
良型も見えたので、下の写真の位置からキャスト。
良型がフッと出てきて、パクリ。
次の瞬間には、バラしていました。
写真は、丁度魚がヒットした瞬間です。
これも25cmは超えていそうでしたが、やってしまいましたね。
2尾目のイワナ
先ほどのバラシから20分程度釣り上がったこんなポイントにて。
流心より少し左横を狙ってキャスト。
狙ったポイントより1m近く手前に着水。少々ミスキャストではありましたが、コース的には悪くなかったので、そのままリーリングしていました。
キャストが手前に落ちたことで、魚が喰ってくるであろうエリアも狭まってしまいましたが、その想定していたエンドポイントを少し超えたところでヒット。
サイズ的には小ぶりですが、貴重な釣果です。
いざ新規区間へ
10時30分頃には、今まで来た最上流部に到着していました。
ここまでで、釣果は2尾。
期待していたより少ないですが、ここから先に期待していました。
高さは、せいぜい2mちょっとといったところでしょうか。
誰かが取り付けたロープもありましたが、普通に登っていけそうだったので登っていました。
で、登って最初に左足を着きました。
そこから右足で更に平地を目指そうとしたその瞬間。
ズルっといきました。
そこからはスローモーションでした。
どこかにつかまろうと思いましたが、すべてが滑る。
正に、手も足も出ない状況。
なすすべなく、渓流にドボンですよ。
ドボンした瞬間に、イワナが逃げていくのもスローモーション的に見ていました。
きっとこの瞬間、僕の脳は普段の200%くらいの情報処理を行っていたのでしょう。
限界を超える危機的状況。
ただし、深さがなかったので、軽くウェーダーに水が入って足が濡れたくらいで済んだようでした。
滑り落ちた後は、冷静に体のチェックです。
血は出ていないか、足は正常に動くか、腕は正常に動くか、などなど。
色々と動かしてみましたが、少しの痛みはあるものの、特に異常なし。
まずは、良かったです。
ここは、携帯の電波も届いていないはずなので、骨折なんかしたら車まで戻れるかも微妙です。
そして、次に道具の確認。
カーディナルは完全に水に浸かりましたが、動作的に問題なし。
ロッドも、やや傷が見られましたが、特に問題なし。
ここを登る前に、ロッドは収納して両手がフリーの状態にしようかとも思いましたが、そこまで高さがなかったのでいけると思いました。
でも、結果的にはいけなかった。
自然の中では、やはりリスクは最小限にすべきでした。自然の中に入って行くだけでも、リスクなわけで。
完全に失敗でしたね、油断しておりました。
で、釣り道具の確認の後は、電子機器の確認です。
GoProは、もともと防水で、レンズ周りに傷もなく正常。
スマホは、少し濡れていましたが、生活防水のレベルなので特に問題なし。
そして、一番心配なのがデジカメでした。
この時は、CanonのG7Xを持ってきていました。
防水機能はありません。
しかも、防水の袋にも入れず、フィッシングベストのポケットにそのままイン。
恐る恐るポケットから取り出すと、やはりそれなりに濡れていました。
なので、外側をティッシュで拭き、バッテリーをゆっくりと取り出しました。
そこからは、15分程度その場で乾燥タイム。
その間、考えていました。
先に進むべきか、戻るべきか。
周辺を確認しました。
岩場は、滑りまくるので、もう近づきたくない。そうなると、遠巻きですが、これも結構急斜面でフェルトのウェーディングシューズだと危険そうだと判断しました。
やはり、戻ろう。
諦めも肝心です。
特に自然の中。人間は無力に近いのです。
3尾目のイワナ
で、ここで終了となる予定でしたが、体は異常なし、そして時間も30分は余っていたので少しだけ下流で釣りをすることに。
狙ったポイントは、堰堤です。
ダウンストリームになる立ち位置からキャスト。
その3投目でヒット。
まぁ、大場所に限ってこんなもんだったりします。
こちらも、堰堤にはそれほど期待していないのが、最近の平常状態です。
釣行終了
で、12時頃釣行終了。
新規区間の開拓のはずでしたが、落下により中止。
とりあえず、滑る岩場には当分近づきたくないですね。
ウェーディングシューズとは言え、滑る時には滑ります。
安全第一ですね。
そして、帰宅後デジカメにバッテリーを入れ、恐る恐る電源オン。
おっ、入った。
そう思った次の瞬間、液晶モニターになにやらノイズ。そして、異音。
レンズ可動部分に水が入り、おかしくなってしまったようでした。
これは、壊したかなと思いました。
で、テンションがダダ下がりでした。
今回の釣行記録をブログに書く気力も持てませんでした。
でも、完全に乾燥させれば再起もあるかもと思い、3日ほど少し湿度が保たれているカメラボックスに入れていました。
乾燥後、再度バッテリーを入れ確認。
撮影も問題なし。
ただいつまでもつのかは、不安が残ります。
これからは、防水の袋もあるのでそれに入れて持ち運びたいところですが、ポケットから取り出し、すぐに写真を撮りたいんですよね。
スマホでも写真は撮れますが、やはりG7Xは優秀なんですよ。
オリンパスの防水デジカメでTGシリーズもありますが、G7Xの写りが好きなんですよ。
やはり、すぐに取り出せるという部分は捨てて、防水袋に必ず入れておくべきか。
これは、本当に壊してしまうまで迷いそうです。