どうも、釣り人の有馬です。

Nishiwaga Lures(にしわがルアーズ)で販売しているハンドメイドミノーWarabi50Sについて、構想段階から目指していた使用感や性能をご紹介します。
Warabi50S_20230630_2

目標にしたもの

僕のブログやYouTubeチャンネルを以前からチェックしている方だと分かるかもしれませんが、このミノーが出来上がるまでは市販のミノーを使用していました。

今回は、あえて以前使用していたミノーの名称は記載しませんが、特に気に入っていた3つのミノーは下記動画で紹介しています。


動画を見ていただくと分かると思いますが、この3つのミノーを季節ごとに使用していました。

で、この3つのミノーの欲しい性能を1つのミノーにまとめられないかと考え、作り始めたのがWarabi50Sの試作版Type8というバルサミノーです。

2022渓流シーズンは、Type8を色々な流れで使用して最終的にWarabi50Sになりました。
Warabi50Sとカーディナル_20230630

シーズンを通して使うために

僕の釣り方の基本は、季節ごとに流すレンジとリーリングスピードを変化させることです。

先ほどの動画にもありますが、シーズン初期はスローなリーリングが多く、レンジも下げて使用したいことが多々あるためミノーAを中心に使用していました。

そこから季節が進み6月あたりから流れのあるポイントを狙うことが多くなります。
リーリングスピードも段々と速くなってくる季節で、ロッドの操作よりリーリング変化で釣ることも多くなるため、バルサ製のミノーBを積極的に使用していました。

そして、シーズン終盤は秋ヤマメ狙い。
リーリングに加えて、トゥイッチもシーズン中では一番使うようになり、そのような使い方で自分に合っていたのがミノーCです。


Warabi50Sでは、シーズンを通して使える機能を目指していたので、これら3つのミノーの自分にとって必要な部分を入れ込んでいきました。

僕の中では、ミノーAがこれまでで一番使用実績があるため、ミノーAの使用感が比重として大きくなっていると思います。


Warabi50Sの4.6gで後方重心というのは、ミノーAからきています。

バルサミノーの場合、重くするたびに動き出しが悪くなるのは作っていく中で分かりましたが、どのようなポイントでもキャスト精度が安定するよう、動き出しについてはある程度捨てて、キャストフィーリングを重要視しました。


そして、重さだけでいえばバルサ製にする必要はないのですが、自作したことでバルサという素材の良さが分かりました。


それが、浮力です。
これにより、小刻みに速く動くことでリーリングだけで釣りが成立することが多くなりました。
Warabi50Sとヤマメ_20230630


最後は、動きについて。
まずWarabi50Sは、動き出しより重量を優先させたので、止水は苦手です。

しかし、渓流で使用する場合は、よほどのことがない限り水が流れているため少しロッド操作を加えると全然使えないということはありません。


ミノーの動きについては、流れのヨレで程よく漂うような動きを目指しました。
言葉では難しいですが、レンジをあまり移動させず、ロッド操作でフワッと流すイメージです。ドリフトの操作に近いイメージでしょうか。

そして、強めにロッド操作すれば、ある程度ヒラを打つ。

この動きを目指して、ウェイトの位置や量、ミノーの形状を検討しました。
そして、試作の8回目でそれなりに光が見え始めていました。これが、Warabi50Sの元になったType8です。

ここからミノーの形状は、ほぼ変えずにウェイトの位置や量を変えて今のバランスになりました。

リーリングのみでは小刻みにウォブリングし、リーリング速度の変化やロッド操作で大き目のアクションになります。


Warabi50Sのおおよその完成は、2022年の7月中旬あたりだったため春のゆっくりとした釣りでは試すことができませんでしたが、2023シーズンは最初から使用してダウンストリームでも問題なく操作できることがわかりました。

そのおかげで、イワナは結構釣れましたね。
Warabi50Sをくわえたイワナ_20230630

僕の釣り方では、シーズンを通して使うことができるミノーがWarabi50Sです。
Warabi50Sと渓流ベイトタックル_20230630




ショップは、下記リンクから。