どうも、釣り人の有馬です。
2024年も開始から1週間がたちました。
1月1日の夕方には、石川県能登地方で大きな地震が発生しました。
1月2日には、羽田空港で航空機が炎上。
波乱の幕開けとなった2024年ですが、粛々と自分にできることをやっていこうと思っています。
いつ、どこで、誰に、何が起こるのか分からないのが人生なので、悔いのないように生きていきたいところです。
個人的な小さい目標としては、まずは2024渓流シーズン開幕に向けて体力作りをしていきたいです。そして、健康の維持ですね。
何事も体が資本です。
さて、本題に入っていきましょうか。

春のダウンストリーム戦略
渓流解禁当初は、寒いのが普通で、もちろん水温も低いわけです。
水温が低いということは、魚の活性も低く、ルアーを元気に追うことはあまりありません。
渓流ルアーフィッシングでは、アップストリームが主流のように思いますが、魚の元気さが必要な釣り方でもあるので、春の低水温時には違ったアプローチが有効だったりします。
それが、ネチネチと狙うダウンストリームです。
個人的な経験として、春の低水温時はダウンストリームでしか釣れない区間というのが存在します。
そんな釣れない区間では、流れをよみ、キャストを決め、正確にルアーをコントロールする必要があります。
2023年の釣行でも、こんなシーンはたくさんあったので、4パターンから例をあげていきたいと思います。
ダウンストリーム、シーン1
まずは、2023年4月4日の釣行から。
こんなポイントです。
その倒木により、完全に流れが遮られ、流れのヨレが発生している箇所がありました。
低水温なので、釣れやすいのは流れのヨレになります。
流れのヨレは、流芯の横あたりに発生していることが多いので、その周辺を狙うことになります。
青い線が流芯です。
赤の×印がルアーの着水点、赤の点線がルアーの通ったコース、赤の魚マークがヒットしたポイントです。
今回の場合は、上から倒れてきている木を回避しつつ、なるべく流れのヨレが発生している先端あたりにキャストを決める必要がありました。
あとは、立ち位置的に流芯に早めに入ってしまいそうだったので、倒木の陰にいるであろう魚をヨレのゾーンで誘い出し、流芯あたりでヒットさせる想定でした。
(本当は、ヨレのゾーンを長く泳がせたかったのですが、立ち位置的に無理でした)
言葉だけでは、伝わりにくいので動画でどうぞ。
数投目でアタリがあったもののあわせミス。
その後、なんとかヒットに持ち込めました。
ミノーを使用していますが、何のルアーにしてもダウンストリームの場合は、流れに馴染ませ、水面から飛び出さないことが重要です。
なので、ロッドで流れを感じながら、リーリングでは余分なラインを巻き取るといったイメージでやっています。
ミノーなのでトゥイッチを少し入れますが、春先のイワナは大きく動かすと喰えないことがあるので、小さめの動きにしていました。
特に、この区間のイワナは目の前で泳がせて、喰ってくるタイミングも作ってあげないとなかなかヒットに持ち込めない感じでした。
ということで、ここで釣れたイワナです。
続いては、2023年4月11日の釣行から。
ポイントは、こんな感じです。雪解け水の影響で、やや水位が高い状態でした。
見ての通り、速い流れ。
素通りしてしまいそうですが、観察しているとなかなかに魅力的な流れがその中にありました。
とはいえ、その渦巻いているゾーンを長いこと泳がせるのは難しそうだったので、流芯あたりまで誘い出し、ネチネチと流れの中でヒットを狙ってみました。
最初の2投は、狙いより少し前にルアーが着水してしまい反応なし。
3投目で、奥の方にキャストが決まり反応あり。
しかし、あわせられず。
4投目、着水点OK。
そこから、渦巻いているゾーンでミノーをアピール、流芯が近付いてきたらリーリングの変化で少しドリフトさせダウンストリームへ。
そして、ヒット。
動画でも分かりますが、リーリングを止めている時間が結構あります。
この止めの時間で、流れに馴染ませ喰わすタイミングを作ります。
また、その前の動作として、ロッド操作で動きに変化を加えています。
とにかく、流れにたいして、今どうルアーが泳いでいるかを認識しておくことが重要なので、タックルとルアーのバランスが大事になってくると思います。
で、ここで釣れたイワナです。
ダウンストリーム、シーン3
続いて、2023年4月14日の釣行から。
今回の4パターンの中で、一番小さいポイントでした。
流れのヨレが発生し、大物も着きそうなゾーン。
この写真だけを見ると、右側の緩い流れを通したいところですが、立ち位置的にそれは難しいと判断し、下の写真のように狙ってみました。
倒木に引っ掛かっても致し方ないという思いで、ギリギリを攻めることにしました。
キャストは、無事成功。
そこから少しドリフトさせ、ミノーをなるべく長くアピールします。
すると、狙い通り出てきた魚。
チェイスが始まってからは、魚によって動かした方が良い時と、あまり動かしすぎない方が良い時があります。
まさに、探り合いのゲームの瞬間です。
今回は、弱めに動かしヒットに持ち込みました。
魚が出てきてからは、リーリングを止める瞬間が増えているのが分かります。
流れの中で、ここぞという瞬間に止めています。
適当に止めても意味がないので、とにかく重要なのが流れを感じ取ることだと思います。
ちなみに、釣れたのは綺麗なイワナでした。
引きの強さもあり、楽しい瞬間でしたね。ダウンストリーム、シーン4
最後は、2023年4月18日の釣行から。
こんな流れにて。
水深が程よくあり、押しの強そうな流れでしたが、緩い部分も程よくあったので、良型が期待できました。
手前には大きな岩があり、その先で流れが合流し渦巻いているようでした。
最初から、そこを狙うのもありかもしれませんが、せっかく左側の方には緩い流れがあるので、まずはそのゾーンへキャスト。
ドリフトさせるように、流芯をゆっくりと跨がせます。
流芯を抜けたあたりから、喰い波を感じるようになるので、手元に神経を集中しロッド操作とリーリング操作を行います。
この4パターンの中では、一番ロッドを強く操作したかもしれません。
これは、この渓流ではミノーを動かした方が魚の反応が良かったからだったと記憶しています。
釣れる少し前の瞬間では、我ながらロッドとリーリング操作に集中できているなと感じます。
押しが強めの流れだったので、釣れたイワナも良型でした。
低水温時のダウンストリームは、流れを感じ取るというのが重要になります。
流れを感じ取れるからこそ、必要となるロッド操作と、リーリングスピードの変化が分かるようになります。
まずは、流れからルアーを飛び出させないことからスタートしますが、そこをクリアすれば力加減が分かったということになります。
力加減が分かるということは、自ずと流れの感じも分かっているということだと思います。
ここからは、流れにたいして、どうルアーを馴染ませるとか、どう波の中を操作するとか微調整の段階に入るのかなと思っています。